【中学校バレー観戦のススメ】

昨日行っていたのは、徳島県でやっていた「第36回全日本中学校バレーボール選手権大会」でした。
各地方ブロックの予選を勝ち上がって来たチームが、徳島に来て熱戦を繰り広げるわけです。
行ったのは僕の一個下の子達なので、思い入れも深く、行ってみたわけです。


ところで皆さんは、「中学校バレー」の大会を見に行った事がありますか?
高校バレーなら見に行った事がある」
「友達が出てるからたまたま自分の学校でやってるのを見に行った」
「バレーは嫌いだ」
等様々な意見があると思いますが、僕個人としては、高校バレーより面白いと思ってます。
その理由の一つとして、たとえ全国大会でもほとんどが公立高校であること。それに伴い、中学校の顧問の手腕次第のところがあり、また公立の先生は転勤があるので、2桁の出場回数を持つ高校が極端に少ない事。裏を返せば初出場高が高校スポーツに比べかなり多いこと。
もっと中学校スポーツの面白さを知ってもらうために、「中学校バレー観戦のススメ」を書いてみようと思います。


まず、観戦するなら、皆さんの住んでいる市の優勝大会レベルの試合をオススメします。もちろん県大会、近畿
や東北や関東など、地方の優勝大会でもかまいません。プレーのレベル・質がどんどん上がっていきます。
大阪在住の方は、毎年クリスマスぐらいに都道府県ごとに代表を集めて戦う「JOCカップ」が中央体育館・府立体育館・みなとスポーツセンター等であります。これは非常にレベルが高いので見に行って損はないでしょう。今年の見所は「長崎県」です。
で、基本タダです。っていうか全部タダです。市大会からJOCカップまで全部タダです。当然です。


ただし、観戦の際、特に注意して欲しいのは、「写真撮影の禁止」です。小さい会場ならギリギリ大丈夫かも知れませんが、市や県、全国は張り紙がしてあったりします。恐らく撮られた写真がネットに上がるのを防ぐためでしょう。もちろん携帯もダメです。しっかり目に焼き付けましょう。


もし会場にサブアリーナがあり、見たいカードが無ければ、サブアリーナに行きましょう。一階のコートの真横で観れたりします。スパイクの時ボールを叩きつける「バチッ」という音が聞こえたりします。すなかぶり席並みの臨場感です。


中学校バレーでは、高校より比較的長くラリーが続きます。高校バレーより上のレベルに行くと、
「サーブ→相手アタックズッドーーーーン→失点」や「サーブ→相手アタックをブロックバッシィィ→得点」など、結構一瞬だったりします。(もちろん上がる事も多いですが。)
中学校バレーでは、さっきも言ったように公立校が大半を占める状況にあるので、ベンチに入れる12人全員が「選りすぐりのバレーエリート」というわけには行きません。スタメンで一番高い選手の身長が170cmほど。というチームも見たことがありますが、そのチームは大阪市で3位でした。
つまり、攻撃だけで勝てる世界では無いのです。
僕は別に高校バレーがそうといっているわけではありません。ただ、レベルがある程度高くまで行くと、そうなっていくのが現状です。特に男子バレーは力が強いのでそうなりがちです。女子がつないでいくのは、最近のバレーワールドカップとかを見ると分かっていただけると思います。


そして、中学バレー最大の魅力は「保護者」です。(もちろんプレー自体も魅力です。)
保護者の方は必死です。自分もバレーをやっていたり、子供を小学校からやらせていたりと必死です。中学校バレーの強い高校は、小学校バレー出身者が多かったりすることもあります。でもほとんどが地元の小学校でやっているメンバーなので、特に卑怯というわけではないので問題は無いです。場合によっては高校まで一緒にやったりします。「八重山商工」状態です。
こんな状況だから、保護者同士、選手同士も知った中です。僕の後輩は小学校バレー出身ですが、一緒にやっている友人のお母さんに殴られたそうです。そんなんもありです。というかお母さん同士公認です。バレーの選手として長くやると、大体の場合は気が強くなるので、そういうのは問題な…くは無いですが大丈夫です。中学校に入ったらもっと殴られます。(これ言っていいのかな?)
全国レベルの学校で、殴られてない学校はまあ無いでしょう。先生方は、「殴られた分強くなる」といいます。あながちウソではありません。友達は40分間殴られ続け(もちろん一発と一発の間はありますが、)、結果大阪府の代表になりました。暴力を肯定はしませんが頭ごなしに否定するのもどうかと思います。
とはいってもまあ、普通の中学校ではそんな事はないので安心してバレー部に入ってください。ただ強かったら覚悟してください。


話が飛びましたが、保護者です。保護者はほんとに必死です。札幌にだろうが島根にだろうが自家用車で行きます。保護者会も出来ます。そろいのTシャツも作るし、のぼりや横断幕もお金を集めて平気で作ります。先生の応援団まで出来たりします。ペットボトルにBB弾を入れた子供の遊び道具のような鳴り物も手作りで作ります。お母さんによっては負けると泣きます。
応援での声も顧問の先生より出したりします。もう第二のベンチです。
「(○○君得点)○○〜!!○○〜!!」
ちなみに叫んでいるお母さんは○○君のお母さんではありません。こんなのは全く当たり前です。

「あんなんどう見てもワンタッチやで!!」
審判に難癖をつけます。本気です。選手よりはるかに審判に文句を言います。

「次ブロック真ん中左寄りににつきや〜!バックアタック来るで〜!!」
的確です。非常に的確です。バックアタックというのは、後衛の選手が後ろからアタックを撃つ攻撃です。そのとき打つ可能性が一番選手はそのチームのエースでした。
保護者はベンチも出さない指示を出してくれたりします。それぐらい必死です。そんなお母さん方を見ながらの観戦も楽しいです。


では次回(あれば)は試合そのものの魅力を書こうと思います。
見に行きたければ言ってくれればご案内しますよ。
それでは。